夜行列車に乗って東北へ

仕事を定時に終わらせ、いつもどおり17時40分に帰宅。
準備は昨日のうちにすべて終わらせてあります。
山歩きもできるようにと、登山靴を履き、山装備を背負って家を出発したのは、20時すぎでした。

往復券を買ったおかげで、JR北海道のパーク&トレインが無料で利用できます。
おかげで汽車旅前のてんやわんやはさほどありませんでした。
登山靴で車を運転しなきゃいけないことを除いては。

こころは時を越え、大阪駅11番ホームにタイムスリップ
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2200発、札幌発青森行き寝台急行はまなす。
急行はまなす

青森往復きっぷでは、このはまなすに限ってはB寝台にも乗れてしまうのです。
太っ腹!。

夜行列車の楽しみは、暗がりに点々と浮かぶ街の灯りや、静まりかえった深夜の駅の風景を、冷たい窓の向こうに見ることです。
空き地で花火をする子供たちや、誰もいないはずのホームを歩く野良犬の姿なんかを見た事が、思いがけず長いあいだ記憶にとどまり続けるのはよくあることです。

なんてことを言いながら、千歳を待たずして熟睡zzz。
新さっぽろまでしか記憶がありません。
嗚呼、、、夜明けの函館湾の風景が・・・

       ・
       ・
       ・

青函トンネルの轟音にも目が覚めることはなく、起きたのは青森到着の直前でした。
窓の外は、非情にも雨・・・。
早くも駅からカッパを着こみ、ご飯を食べるために、6時前の青森の町へ出て行きました。

駅前通の一本裏にあるこの商店街は、なぜかこの時間帯、早朝とは思えぬ賑わいを見せます。
朝早くから賑わう商店街

シャッターの閉まった店の軒先で、その店とはまるで関係のない、木の実や山菜、不揃いな野菜や自分で育てた花などが、新聞紙やリンゴ箱の上に置かれ売られています。
駅前からも、幹線道路からも見えない細長い通りに、街が目を覚ます前のこの時間にだけ現れる不思議な空間。
たぶん閉じているシャッターが開く前に、姿を消してしまうのかな。
どことなくイリーガルな匂いのするこの場所は、こんな朝早い時間に駅前を散歩しないかぎり、旅行者の目に留まることはまずないでしょう。

この通りにあったよさげな名前の食堂。
おひさん食堂

名前のフィーリングだけでアタックしてみたくなったものの、残念ながら軒先の店とちがって、その貸主の方は当然ながらまだ開店前。
ということで、駅前のビルの地下に広がっている市場へと出向きます。
こちらも市場だけに、朝早くから開いてるのです。

Augaという商業ビルの地下にあるこの市場。
薄暗い照明、無辺とも思える二次元的広がりと地下特有の閉塞感、湿った空気、雑多な物音、匂い、色。
本州の北の果てにありながら、アジアの低緯度地域の市場ような雰囲気に目がくらみます。

Pantoneキャンディ?
Pantoneキャンディ?

食堂と店が裏表で一緒になったカウンターで朝食を食べます。
観光地にありがちな三色丼や五色丼もお約束としてありますが、市場の人がフツーに食べてそうな焼き魚定食にしました。
といっても観光客向けではないらしく、システムが分からずマゴマゴしていると、となりにいたご婦人が親切に説明してくれました。

 「イカが600円、シャケが700円、
  左に行くほど高くなるよ」

ぼくはシャケにしました。
いちばん大きかったから、という理由で。
ごはんも大盛、シャケもジャンボ、700円でお腹いっぱい大満足です。
他の人の茶碗を見ていると、ごはんの量は人それぞれ違います。
たぶん人を見てごはんの量を変えてくれてるのでしょう。

やっぱ魚屋の市場メシはおいしーわい、って裏の店の方に行ってびっくり。

 「肉のナリタ」

魚屋ちゃうがな・・・。

煮込んだ牛スジなんかの肉系お総菜がいっぱいあったことには気づいてたんだけど、魚屋さんだと思い込んでたからなぁ・・・。
次に来たときには、必ずや肉系のおかずで定食を作ってもらうゾと心に誓い、雨音激しい地上へと階段を上がっていきました。

さてこれからどうするか。
やっぱり八甲田の山を歩いてみるか。
どうせ外を歩けば、山でも里でも濡れることには変わらないし。

青森からは、JRバス東北の「みずうみ号」に乗ります。
青森駅から十和田湖駅まで、2時間45分かけて走るこのバスは途中、八甲田山の登山口となるロープウェイ駅前を通り、城ヶ倉温泉、酸ケ湯温泉、猿倉温泉、谷地温泉、蔦温泉と、八甲田山中に点在する温泉宿を縫うように走り、十和田湖温泉から先は、国の特別名勝に指定されている奥入瀬渓流に沿って十和田湖をめざします。

ただこの当日は、7月24日の岩手・青森地震の影響で、奥入瀬渓流沿いの国道102号線が通行止めになっており、迂回運行とのことでした。

青森市内を抜けたバスは、八甲田山へ向けてまっすぐ南へと走ります。
モヤヒルズという、不思議なサウンドの地をすぎると、バスは曲がりくねった山道に入っていき、途中「かやの茶屋」で休憩となります。

The アオモリアン・ジョーク.
たぶん、同じジョークは世界中にあると思われ。
なんと! 9杯飲んだら・・・

こーゆーのにツッコミを入れるようになると、もはや後戻りできない中年街道まっしぐらですな。

「かやの茶屋」を出ると、いよいよ雨脚強く、バスは完全に雲の中を走るようになりました。
視程は100mを切っているというのに、さすがは冬の地吹雪で鍛えられた青森のバス運転手、何食わぬ顔で右に左にとハンドルを切って登っていきます。

バスの中では、要所要所でテープによるガイドが流れ、バス旅気分を盛り上げようとしてくれます。
それは分かるのですが、

 「岩木山展望所からのパノラマを・・・」

 「眼下に見える青森市の・・・」

 「二つの半島の向こうに北海道が・・・」

 「国内屈指の山岳景観をお楽しみ・・・」

って、、、ずいぶんシャレの利いたテープを流してくれるじゃないか、こんな日に。

やがてバスは、時間どおりロープウェイ駅に着きました。
ハァ・・・、降りなきゃならないんですね。
1時間もバスに揺られてると決意も揺らぎますが、意を決してバスを降り、ロープウェイの駅に走りこみました。

雨はしとしとと降っています。

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1件のフィードバック

  1. 今回はなかなかウィットに飛んだ内容ですね。

    思わずチャーリー浜ばりのずっこけですよ(笑

    爆睡・・・肉屋さん・・・転けまくりですわぁ

  2. 現場のぼくは、声に出してつっこんでますから(笑)。

     「♪タララララ~ン。
      あと8分ほどで、青森到着となります。
      青森駅からの乗換え列車をご案内・・・」

    朝やがな!。
    ちゅーか市内やん!。
    どんだけ熟睡してんねん。と。

  3. hamayoさんは変った趣味をお持ちですね。ニコニコ通りを朝に歩かれるなんて通り一遍の旅人ではないです。
    朝は業者の人ばかりではありませんでしたか?。青森人もその時間に歩くことは珍しいです。
    次は是非昼のニコニコ通りも見てください。昭和時代の店がズラリです。

  4. ニコニコ通りというんですか。
    帰ってきてWebで調べようと思ってたのですが、名前が分からなくて・・・。
    で、よーく写真を見たら、スマイリーみたいなのにちゃんと書いてありますね。
    完璧に死角でした。

    確かに仰るとおり、買い付けに来てる業者の方ばかりだったように思います。
    あとは、仲間内で集まってガヤガヤやっているような感じでした。

    ここの雰囲気は、市場のようでもあり、問屋街のようでもあり、また欧州のスクエアのようでもあり、まったくもって不思議な魅力にあふれていますね。

  5. どーも、こにゃにゃちにゃん、旅してますな~
    今はスピードの時代、寝台特急が次々と姿を消していく中、、急行である(はまなす)が今もって残っているのはまさに奇跡。
    夜行列車・・・帰宅を急ぐ人々を横目に、乗った瞬間から肌を取り巻くあの旅の雰囲気、牽引客車であるがゆえの引っ張れる時、止まる時の適度な揺れ、流れる夜の車窓、そして眠気を誘う独特なレール音・・・たまりませんね。
    夜行列車のあの雰囲気は、おいらも好きです、この世からなくしていけないモノの一つと思っとります。

    雨ですか~、おおっ、これは子爵殿下!本領発揮の予感が・・・(笑)。
    ちなみにおいら、つい先日ド・ピーカンのトムラウシ山にて大展望を楽しんできましたよ。
    水4.5リッターを費やしましたが・・・(滝汗)。

  6. おばんです。
    急行そのものが絶滅危惧種やもんねー。
    しかも客車やし。

    快速海峡が出来たときには、これで客車列車がしばらく延命されるわいと思ったのもつかのま、海峡は廃止・・・。

    はまなすの余命も、函館まで新幹線が延ばされるまでかもしれませんね。

    雨ならまかしといて!、ってもう自分の運命を呪いますな。トホホ。
    kacchinさんはドピーカンですか。
    うーむ、こんなところにも格差社会が・・・。

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