裏山の鹿とツボ足

夜、急に思い立って、幸運のクローバーを描いてみた。
夜、急に思い立って、幸運のクローバーを描いてみた。

雪が消えたら、四つ葉のクローバーを探してみるよ。

じつは今日はツボ足なんだ。
今日はツボ足なんだ。

うまく言えないけど、スキーとか、カンジキやアイゼンって、なんかフェアじゃない気がして。
たまたまそう思ったってだけの話しで、いつものぼくはスキーだけどね。
なんかこの日はそういう気分だったんだよ。

だからって言うんじゃないけど、地図もコンパスもGPSレシーバも持ってこなかった。
地図とかコンパスって安全装備なんだから絶対必要だろ、って言うかもしれない。
でも本当にそうかな?。

とにかくそういうわけで、今日のぼくの足元は、登山靴とゲーターだけなんだ。

ほら。鹿だってツボ足だよ。
ほら。鹿だってツボ足だよ。

鹿のように、森の中を自由に歩いたり、雪原を跳びはねたりできたらいいよね。
撃たれるのは御免だけど。

スコップはアンフェアじゃないのかって?。
スコップはアンフェアじゃないのかって?。

これぐらいは見逃してくださいな。

午後になって山に入ったから、あっという間に夕げの時間。
午後になって山に入ったから、あっという間に夕げの時間。

おぼろ月夜だ。
見わたす山の端、霞ふかし、ってやつ。
おぼろ月夜だ。

眠気をさそう沢音に、ぽつぽつと、テントを叩く雨の音がまじりだす。
しばらくすると音が変化した。
ぽつ、サー。ぽつ、サー。
きっとみぞれだ。テントに落ちたみぞれが、生地をすべっていく音だ。
いつのまにか、眠ってしまった。

やっと夜が明ける。
やっと夜が明ける。

寒かったなぁ。
3季シュラフでも体の上側はじゅうぶんだったけど、とにかく背中が冷えた。
真冬の雪より、春の湿り雪のほうが、冷たく感じるのかもしれない。

みぞれでテントはバリバリさ。
みぞれでテントはバリバリさ。

昨日とは打って変わって、雪面はツルツルのカリカリ。
これじゃとても歩けないから、雪が緩むまで二度寝して、10時に出発。
向こうに見えてるあの小さな山のてっぺんに行ってみよう。

いつのまにかえれぇ斜面に立ってるのって、ツボ足ならではです。
いつのまにかえれぇ斜面に立ってるのって、ツボ足ならではです。

スキーじゃこうなる前に気付くから。

谷と尾根がいびつにいり組んだこの裏山を、地図を持たずに歩くのってすごくワクワクするんですよ。
こないだUstreamで、斉藤和義さんが歌うのをリアルタイムで見たんだけど、あのライブ感に似てるなって思ったんだ。
次になにが起きるか分からない緊張感と、自分の感じたものだけから自分の行動を決めていく自由さが。

地図とコンパスがあれば、目的の場所にどう近づくのがいいのか策を練ったり予測したりできるけど、何も持っていないとそうはいかない。
目に映るものすべてと、少しばかりの経験、残りはカンに頼る。
見えてる斜面の向こう側がどんな風になってるかは、登ってみなくちゃ分からないってわけだ。

だから、そうやって山頂に立って自分の歩いてきた足取りを振り返り、それほど悪いものじゃなかったと分かったときは、ちょっと嬉しくなるんだよ。

さぁ、もうすぐ山頂。
さぁ、もうすぐ山頂。

鹿のことばっかり考えてたら・・・。
鹿のことばっかり考えてたら・・・。

あとは尾根を伝って帰ろう。
あとは尾根を伝って帰ろう。

もうじきうちの家も見えてくる。
小樽の町が一望なのだ。

この尾根はまだ歩いたことがなかったんだけど、なかなか見晴らしがいいね。
夜はすばらしいだろうな。
たぶん、まだ誰も見たことがない小樽の夜景だよ。

里まで下りて、ようやく見つけた春は、バッコヤナギ。
里まで下りて、ようやく見つけた春は、バッコヤナギ。

ふきのとうはまだ見つからない。
今年の冬は、久しぶりにたくさん積もったから。
雪の下から聞こえる水の音が、白を割って見えるようになるのは、もう少し先のようです。

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1件のフィードバック

  1. まじでhamaちゃん写真凄すぎ!

    クローバー・・・最高!

    でも、そのなかにhamaちゃんのウィットさが出ていて最高です。

  2. ななな!
    鹿の頭のhamayoさんが
    見えない平均台で新体操している…
    ようにしか見えません(笑)
    見事な空中浮遊!(何回目の挑戦で成功したのでしょうか?こっそり教えてください)

    山、いいですね。気持ち良さそうな写真ばかりです!

    読んでいて、「本当に必要なものと、あると便利なもの」というつぶやきを思い出しました。

    バッコヤナギの産毛がなんとも可愛らしいですね。
    このたぐいは全部まとめて、「ねこやなぎ」だとついさっきまで信じきっていました(笑)
    気が付いて…よかったです(汗)

  3. to ひょっこりさん

    そうです。
    エアギターならぬ、エアスラックラインなのです。
    こっちはクローバーより簡単で、なんと1発撮りですよ。
    残り2秒で鳴り始めるセルフタイマーの音と、シャッターが切れるまでの時間が、もう体に染みついてしまって・・・。

    地図を使ってナビゲーションするのも面白いのですが、どこを歩いてるのか分からない不安もまた楽しくて。
    子供のころ六甲山でよく遊んだのですが、あそこはトレイルが縦横に走ってて、かつ(昔は)標識があまり整備されてなかったものだから簡単に迷うんです。
    電車賃なんて持ってないのに隣の隣の町に下りちゃったり。
    あーゆーのも楽しかったなぁ。。。
    (*゚0゚)ハッ!  思い出にひたってしまいました。

  4. 裏山でもこげん雪が残っとるとですか!
    まことにもって裏山鹿ことですたい。
    地図を持たずに…という自由さが良いですね。
    予めみちすじや時間配分を考えると、
    それは行動を縛ることにもつながるのだと
    気付かされました。

    明日からは地図を持たず、予断も持たず、
    ええ、白状すると夢も希望も持たず
    下を向いて行きていこうと、ふと思ったんです。

    ところでジャンプ力、凄いではありませんか!

  5. to いまるぷさん

    キャンプ指定地があるような山では、無雪期だとどっかテキトーな所で寝るべ的なことはなかなか難しいですので、せめて裏山ぐらい自由に歩きたいなと思ったわけであります。
    重装備の散歩、みたいな感じで。

    それに、スキーはやはり機動力はすごいのですが、その機動力にばっかり頼ってるのがなんか違和感がありまして・・・。
    (やはりうまく説明できません。。。)

     > 下を向いて行きていこうと

    きっと誰よりも速く、1円玉を拾えるはずです。
    いや10円玉、いやいや夢はでっかく100円玉!も拾えますよ。
    500円玉ですか?。あれはまず落ちてません。

    ん、、なんか、最近・・・頭がかゆくてしょうが(バキッ)、ないんですよ。
    そろそろ(どすんどすん)、角が生えかわる(ゴリゴリゴリ)、、季節なもんで。。。
    キョーン!!。

  6. じぇ、じぇーむす、いつのまに。。。(きょーん!)

    そんで「ばっこ」(山形?)は
    新潟的にいうところの「あっぱ」のことかと思うのですが、
    そんなアレ・・・でいいの?
    (ちなみにうちらへんだと「にゃんこ」が一般的。。。)

  7. バッコヤナギは、漢字で書くと跋扈柳なんですよ。
    なんでしょうねー、飛び跳ねる方の跋扈というよりは、はびこる方の意味の跋扈かなー。
    ここら辺の野山はコレばっかり生えとるし。

    あっぱは姐さんファミリだけの胸の内にしまっといてくださいまし。
    まぁ、バフンウニなんてのもあるくらいですし、あっても不思議じゃないけれど。

    調べたら学名は「Salix bakko」。
    いんーたーなしおなるじゃないですかバッコちゃん。

  8. なななんと一発撮りですか!!
    さすがです!体に染みついてるとは。。
    戦歴(セルフ)の猛者の風格が滲み出てます!

    hamayoさんは子供の頃そんな遊びをしていたんですね!
    僕は小さなころ十勝に住んでいまして、義経伝説のある(たしか…)
    近所の山(裏山的なところ)で、
    弁慶の像に恐れおののいて泣きながら降りてきた記憶が…。。
    それよりも雌阿寒岳のアスレチックコースみたいなところが好きな幼少期でした(笑)
    (*゚0゚)ハッ!  ぼくも思い出にひたってしまいました。

  9. ほほー、義経伝説は十勝にもあるんですねー。
    必修だった歴史学の某酔っぱらい先生の持論として、

     弁慶=ペンケ
     義経(判官)=パンケ

    が訛ったものだってのがありまして、北海道にはちゃんと地名として残ってる、というんですよ。
    でもアイヌ語だと、ペンケが上で、パンケが下だから、おかしいじゃないかと学生が難癖つけるわけです。
    するとマッテマシタとばかりに、義経たちは逃避行だったから周囲には主従を逆にして、弁慶の方が上で、義経の方が家来として振る舞ってたからそうなった、と自信満々にいうんですよ。

    ジャックダニエルを教卓に置いて授業するような先生だったので、眉毛がツバでびしょ濡れなハナシですけどね(笑)。

  10. やっぱhamayoさんの山レポは楽しいね♪
    セルフも嫌味じゃなくて見ててホンワカした気分になる。ナルシー気味なセルフは正直ウザイ。景色を見せてよ~~~と思う(笑)

    雪中キャンプをしたいと思いつつ今シーズンはテレ三昧で終始してしまった。こんなレポを見ると・・・少し後悔してしまうよ。

    ところで・・・なんでテント前に大きな穴を掘っているの!?掘っているんじゃないならゴメンネ。そう見えたのよ(^_-)-☆

  11. なんと!、景色じゃなくてhamayoを見せてよ~、ですか。いやはやまいったなあ。
    鼻血がとまんなくなっても知りませんよ。うふふ。

    山の夜はいいですねやっぱり。
    動物たちが偵察に来るんだよねー。
    キツネはキャンプ指定地に現れるような人慣れしたやつじゃないから、100mくらいの間合いより絶対に近寄ってこない。
    エゾシカは来てたのは気付かなかったけど、朝起きたら周りが糞だらけだった!。
    オレの森に勝手に入ってくんなよムカつくからテントの周りに糞してやれ、って感じで機嫌悪かったんだろうね。
    クマの事は考えないようにするしかない(笑)。

    テントの穴は、テントに出入りしやすいように掘ってるの。
    靴も履きやすくなるし、掘り炬燵みたいにして座ることも出来るし。
    テントの前に穴があると便利だよ~。

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