愛別岳に登って時間切れになるも想定内

  
あまり知られてはいませんが、愛別岳は我が国最北の2000m峰だそうです。
そしてもうひとつ、大雪山の範囲をどこまでとするかにはいくつかの議論がありますが、石狩川をその境界とするならば愛別岳は大雪山北端の山となります。
  
  

愛別岳

愛別岳


  
  
主脈からは外れているものの、たおやかな山がほとんどを占める大雪山にあって傲然屹立とした山容は異色の存在であり、麓の大雪アンガス牧場から見る愛別岳は、絵に描いたようなアルプス的風景です。
  
  
ところがこの愛別岳、大雪山の登山中にはまずその全貌を見ることは出来ません。
というのも、大雪北方稜線から愛別岳へ向かう分岐点のほうが、愛別岳山頂よりも高いからです。
北方稜線が壁となってしまうわけです。
  
  
それゆえにこの愛別岳、目標を見ることなくはるばると歩を進め、本当にすぐ近くに来て突然その姿を目にするという、とても劇的な登山になることを期待して、計画を立てました。
まぁそうは言っても、山に行こうとしたのも計画を立てたのは直前なんですが。
  
  

  
ここだけの話しですが、じつを言いますと黒岳リフトに乗ったのは初めてなんです。
じつを言いますと黒岳リフトに乗ったのは初めてなんで

じつを言いますと黒岳リフトに乗ったのは初めてなんです。


  
  
今日はのんびり昼からスタートなので、リフトもロープウェイもばんばん使いますよ。
なんせ全行程25kmになる予定なので。
その長い道程のなかでも、いちばん長い登りが続くのはしょっぱなの黒岳への登りです。
  
  
黒岳まではちょっとヤル気の観光客も登ってくるので、整備は行き届いてます。
黒岳まではちょっとヤル気の観光客も登ってくるので、整備は行き届いてます。

黒岳まではちょっとヤル気の観光客も登ってくるので、整備は行き届いてます。


  
  
そして黒岳山頂まで来て、やっと大雪の山々にご対面です。
黒岳山頂まで来て、やっと大雪の山々にご対面です。

黒岳山頂まで来て、やっと大雪の山々にご対面です。


  
  
日曜とあって黒岳山頂はまさしく黒山の人だかり。
ここもれっきとした大雪山の山頂なのに、なぜかデカザックは場違いな視線を浴びるので、滞在時間30秒で下ります。
  
  
石室も素通りして、雲の平(黒部源流にあるのは雲ノ平)はもうお花もほとんど咲いてなくて、なんだかよくわからないうちに通りぬけてしまい、あっという間にお鉢平カルデラの北東のリムに乗ります。
  
  
やっぱりお鉢平はデカイです。
やっぱりお鉢平はデカイです。

やっぱりお鉢平はデカイです。


  
  
  
    ・お鉢平展望台からのパノラマ  
      QuickTimeVR版(高画質) はこちらをクリック  QuicktimeVR版 はこちらをクリック(1532KB)
  
  
  
北鎮岳へ向かうぼくは、お鉢巡りハイカーたちとはここでお別れです。
北鎮岳へ向かうぼくは、お鉢巡りハイカーたちとはここでお別れです。

北鎮岳へ向かうぼくは、お鉢巡りハイカーたちとはここでお別れです。


  
  
ここから再びぐいっと登って、北鎮岳山頂は13時50分。
時間が押してきてるので先を急ぎたいところを、連続で写真撮って下さい攻撃と、せっかくなので撮ってあげますよ攻撃のコンボに合ってしまいます。
たしかに抜群の眺めなので、明日の帰路にじっくりくつろぐべ。
  
  
これから歩く鋸岳の巻き道。たしかに鋸ですな。
これから歩く鋸岳の巻き道。たしかに鋸ですな。

これから歩く鋸岳の巻き道。たしかに鋸ですな。


  
  
北鎮岳より先、めっきり人の気配がなくなります。
ここからはぼく1人だけだろうと思っていたら、同じくデカザックの女性2人組も今日中に愛別岳に登るとのこと。
この時間から北方稜線に進むというだけでも、ヘッドランプ点けて愛山渓に下山か?、というハードな行程が想像できますが、それに加えて愛別岳ピストンということになると、もうビバーク以外ありえません。
  
  
じつはさっき北鎮岳の山頂で彼女らと話したとき、お互いに「どこに泊まるの?」という質問をし、お互いに言葉を濁した(あんまり大きな声じゃ言えませんからね)ばかりですが、もはやこの時間にここにいるという事実は今夜のステルスキャンプを告白しているようなものですから、それぞれにテントが張れそうな場所の情報を話したりしつつ、静かな稜線を進みます。
  
  
徐々に寂しくなる北方稜線の尾根歩き。
徐々に寂しくなる、大雪北方稜線の尾根歩き。

徐々に寂しくなる、大雪北方稜線の尾根歩き。


  
  
鋸岳のウラシマツツジは紅葉が始まっていました。
鋸岳のウラシマツツジは紅葉が始まっていました。

鋸岳のウラシマツツジは紅葉が始まっていました。


  
  
比布平はチングルマの海。
比布平はチングルマの海。

比布平はチングルマの海。


  
  
だいぶ疲労も溜まってきて、たかだか150mの標高差の比布岳の登りで両足が痙ります。
それでも止まるわけにはいきません。
愛別岳への分岐到着のタイムリミットを16時としていたので、比布岳山頂もノンストップで稜線を西へ。
  
  
旭岳にも斜光線の当たる時間。
旭岳にも斜光線の当たる時間。

旭岳にも斜光線の当たる時間。


  
  
そしていよいよ、愛別岳の分岐です。
そしていよいよ、愛別岳の分岐です。

そしていよいよ、愛別岳の分岐です。


  
  
道ではなく、ただのザレ斜面です。
いちおう支点もあります。
おそらく愛別岳に登る多くの人がこの斜面を覗きこんで、ここを行っても大丈夫なのかと不安に思い、そして下まで降りてふり返ったときには、はたして自分は帰れるんだろうかと胸騒ぎを感じることでしょう。
ザックをデポし、カメラと行動食と水をクーリエバッグに詰めて、落石を500個ぐらい落としながらスキーみたいに滑っていきます。
  
  
斜面を下ると踏み跡があらわれ、行く手に凛々しいお姿が。
斜面を下ると踏み跡があらわれ、行く手には愛別岳の凛々しいお姿が。

斜面を下ると踏み跡があらわれ、行く手には愛別岳の凛々しいお姿が。


  
  
くぅ~、しびれますなぁ。頂上部は完全に岩です。
くぅ~、しびれますなぁ。愛別岳の頂上部は完全に岩です。

くぅ~、しびれますなぁ。愛別岳の頂上部は完全に岩です。


  
  
じつは山頂部分、右側(写真では影になっているほう)はハイマツがびっしり張り付いており、少し漕げば明瞭な踏み跡が見つかるので、そちらを行けばかなり安全に山頂を踏めます。
でもせっかく岩山に来たのですから、岩のほうを登りましょう。
ハイマツの方は、たぶん下りのルートですよ。
  
  
よし一気に山頂! と思ったものの、先に登ってた件の女性2人組と岩場でスライド。
こんな辺境の山でこんな時刻に、岩場の順番待ちになるなんて・・・。
  
  
16時30分、愛別岳の山頂に到着。
16時30分、愛別岳の山頂に到着。

16時30分、愛別岳の山頂に到着。


  
  
頂上は意外と広くて、一張りならテントも張れます。
テン泊装備をここまで担ぐ気にはなれませんが。
  
  
歩いてきた道
歩いてきた道

歩いてきた道


  
  
マジで時間がないので、感傷とか達成感とかにひたる間もなく下ります。
  
  
最低鞍部まで下りきって、帰り道を仰ぎ見る。
最低鞍部まで下りきって、帰り道を仰ぎ見る。

最低鞍部まで下りきって、帰り道を仰ぎ見る。


  
  
いったいどこを下ってきたのか。
そしてどこを登ればいいのやら。
  
  
ギターの弦みたいにアキレス腱を伸ばして登るザレ斜面。
登山靴にもクライミングサポートとかあればいいのにと、ただそればかり考えて、なんども休憩しながら最後の斜面を登り切ったときには、太陽が地平線に触れかけていました。
来るときに目をつけていた比布岳の北側の砂礫地へ向けて、再び荷を背負い重い足を引きずり、とぼとぼ歩きます。
  
  
テントを張り終えたときにはもう陽は沈んでいました。
テントを張り終えたときにはもう陽は沈んでいました。

テントを張り終えたときにはもう陽は沈んでいました。


  
  
くたくたです。
今夜はよく眠れそうです。
おやすみなさい。グゥ。。。
  

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1件のフィードバック

  1. ねぇねぇ!このパノラマ、かっこいいよーーー!!
    マウス置いたら、ぐいーーーーん♪て動いたよコレーーー!(≧∇≦)
    はぁはぁ。。。だいこうふん☆

    >クライミングサポート
    今度からスノーシュー履いて登るといいよ♪
    あれ楽チンだよー!
    でも、ザレ場はどうかな。。。捻挫しそうだね(うっぷ)。

    でもCNGもいっぱいで、いいとこだねー!いいトレイル!
    あのニャンギラスみたいなナニもかっちょいいし。
    ゾクゾクしちゃいますな。。。続編もたのしみ☆(お!)

  2. そうなの。
    このブログで見るべきものがあるとしたら、パノラマだけなのさ~。
    Quicktimeさまさまです。

    スノーシューって、夏山で?。ザレ場で?。
    それはもう変態ってゆーかイッちゃってるってゆーか。
    でもまてよ、スノーシューでの夏期初登頂になるやもしれませんな・・・。
    その栄誉は姐さんにお譲りいたしますので、ぜひぜひ!。

    まーでも、ぼくはザレ場は好きなのです。
    スピード出せるし、こけてもあんま痛くないし。
    そうそう姐さん、雲ノ平に行ったときって、鷲羽岳は登った?。
    ぼくはあそこの下りで、ザレの急斜面の楽しさを覚えちゃってね。
    もう絶叫マシーンみたいに雄叫びあげながら下ったものです。

    それとも祖父岳巻いて三俣山荘だったりして・・・。

    ちなみに続編は、ただ帰るだけです(笑)。
    メインイベントの熊とのエンカウンターはもう書いちゃったし。

    • 今頃ごめんやして☆

      捻挫小僧はすっかりマキマキですよ。
      三俣山荘までマキマキして、
      でも物足りなくて三俣蓮華岳と双六岳はガスん中さまよって。
      いずれリベンジに出かけて絶叫マシーン♪しないとね。。。

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