比布岳、北鎮岳、そしてお鉢、大雪山を満喫する

  
おはようキツネくん。

おはようキツネくん。

おはようキツネくん。


  
  
近くで音がすると思ったらキツネくんでした。
朝一番、テントを開けて動物と目が合うなんて、なんか素敵な一日が訪れる予感めいたものを感じます。
予感めいたもの・・・。予感めいたもの・・・。
  
  

  
  
テントに寝ながらにしてこの空を見ることが出来る幸せ。
テントに寝ながらにしてこの空を見ることが出来る幸せ。

テントに寝ながらにしてこの空を見ることが出来る幸せ。


  
  
山頂の夜明けは良いって話しは以前にも書いたから何度も言わないけど、やっぱり山頂の夜明けは良いんですよ。
世界が動き出す瞬間を目撃しているという意識を持っているぼく自身が、その世界の真ん中に立っているという不思議な感覚は、「山頂」だけでもダメだし、「夜明け」だけでもいけなくて、山頂で朝をむかえることでしか体験できないものなのです。
  
  
    ・夜明けの比布岳からのパノラマ  
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青紫の冷えた大気を肺が震えるほど吸い込んで、全身で太陽の光を浴びるのです。
目に見えない何かにおびえる、ひとりの山の夜。
そして、晴れがましく輝く、山の朝。
昼なんていらない、とまで言わないけれど。
  
  
昨夜のベッドはカリマットでした。まだ売ってるのかな。
昨夜のベッドはカリマットでした。まだ売ってるのかな。

昨夜のベッドはカリマットでした。まだ売ってるのかな。


  
  
黄色いスリーピングマットといえば、カリマットですよ。
え?、Neo Air だって?。
ふーん。
  
  
昨日の女性2人組は、となりのピーク安足間岳で枕を結んだようです。
テントをたたみ出発の準備をしているのが、ここからもかろうじて見ることが出来ます。
誰かがやってくる前に、ぼくも早いとこ出発しましょう。
  
  
おやおや。キツネくんがついてきます。そんな怖い顔すんなよー。
おやおや。キツネくんがついてきます。そんな怖い顔すんなよー。

おやおや。キツネくんがついてきます。そんな怖い顔すんなよー。


  
  
結局このキツネ、前になり後ろになり、比布岳から鋸岳の巻き道までずっとついてきました。
相当広い縄張りのようです。
  
  
おはよう。そしてさようなら比布岳。
おはよう。そしてさようなら比布岳。

おはよう。そしてさようなら比布岳。


  
  
今日はたいした登りはありません。
北鎮岳の登り返しと間宮岳ぐらいのものです。
それでも日が高くなってくると、暑い。
昨日会ったパトロールのおやじさんによると、この3日間は8月下旬としてはそうとうな暑さらしいです。
  
  
    ・昨日はのんびりできなかった北鎮岳からのパノラマ  
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そんじゃぼくも、お鉢巡りに出発。
そんじゃぼくも、お鉢巡りに出発。

そんじゃぼくも、お鉢巡りに出発。


  
  
この先ほとんど高低差がないものの、それなりにピークもあるので、なかなか楽しいトレイルです。
中岳、間宮岳、荒井岳、松田岳、北海岳と、次々に踏破していくわけですが、間宮岳と北海岳以外はどこが山頂なのかわかりません。
まぁ大雪山ってのは、こういうパッカーンと開ききった風景の中を、ゆるーく登ったり下ったりするのを楽しむ場所なんだと思いますよ。
愛別岳みたいなのは特別ですね。
  
  
北海岳山頂でセルフ。
北海岳山頂でセルフ。

北海岳山頂でセルフ。


  
  
正味な話し、風景に変化がなくて飽きてくるので、ときどき後ろ向きになったりしてリフレッシュします。
なんと後ろ向きに歩くと、お鉢が左から右に変わるんです!。
  
  
大雪の山の上とは思えない暑さと日照りのなか、稜線で食事するのは諦めて北海岳を下ります。
ここから約300m下ると北海沢の水場があるので、そこで昼食を摂ることにします。
えぇそうです。
そこで事件は起きるのですが、その顛末はすでに書き記したとおりです。
よく考えると、食事中に熊に出くわすというのも、そうとう運が悪い(あるいは運がいい)話しです。
  
  
水場の近くには、夏のなごりのクモマユキノシタ。
水場の近くには、夏のなごりのクモマユキノシタ。

水場の近くには、夏のなごりのクモマユキノシタ。


  
  
こちらはチシマユキノシタ
こちらはチシマユキノシタ

こちらはチシマユキノシタ


  
  
同じくユキノシタの仲間の、ダイモンジソウという花が、ぼくはとても好きです。
最初に出会ったのは薬師沢小屋の近くで、手にしていた釣竿を投げ捨てて写真を撮りまくったことを覚えています。
この科の花は、華やかさはないし、目立たない、細くて小さな花ではあるんだけど、二次元に投影すると浮かび上がってくる、シンプルな造形の中の精密な細工が、たまらなくいとおしいのです。
  
  
北海沢を越えるともうひとつ、大きな流れをわたります。
北海沢を越えるともうひとつ、大きな流れをわたります。

北海沢を越えるともうひとつ、大きな流れをわたります。


  
  
お鉢平の水を集める赤石川です。
源流にあるのは、ヒグマさえ死ぬというその名も有毒温泉。
よって飲用不可だそうです。
それはともかくとして、森林限界より上部にこれだけ広い河原があるというのは、まったくもって大雪山らしい風景だと思います。
初夏の雪解けの頃の、水量が豊富なときの赤石川を見てみたいものです。
  
  
黒岳の山頂をすぎると大雪ともお別れです。
黒岳の山頂をすぎると大雪ともお別れです。

黒岳の山頂をすぎると大雪ともお別れです。


  
  
モアイ像を横目に見ながら、段差の多い下り坂。
モアイ像を横目に見ながら、段差の多い下り坂。

モアイ像を横目に見ながら、段差の多い下り坂。


  
  
背中の荷物がやけに堪えると思ったら、ウェストベルトを締めていませんでした。
北海沢での熊騒動のとき以来ですから、怖くなかったと言いつつ冷静さを欠いていたのかなぁ。
  
  
ともあれ、リフトに乗ったら登山はおしまいです。
ともあれ、リフトに乗ったら登山はおしまいです。

ともあれ、リフトに乗ったら登山はおしまいです。


  
  
二日間の、どっぷり大雪山が終わりました。
主役は愛別岳のはずだったのに、完全にヒグマに持っていかれた感じです。
  
  
今年の山は、狩場山での熊糞道があって、そして今回の遭遇と、熊の話には事欠かないシーズンでありました。
会う前も会ってからも、ヒグマが圧倒的な存在であることは変わらないし、できることなら遭遇しないに越したことはないという考えにも、変化はありません。
だけど山には必ずヒグマは棲んでいて、そういうエリアの真っ只中を歩いてるんだという自覚はより強く感じるようになったし、その緊張感みたいなものこそが、北海道の山に独特の雰囲気をもたらしているいるのは間違いないと、思うようになりました。
  
  
感動とか、畏怖とか、そういう言葉はむやみやたらに使うものではないんだけれど、やはり大雪山には、それがふさわしい言葉なんじゃないかな。
いろいろと、ありがたい山歩きでありました。
  
  
  
登山日:8月28日-29日
  
黒岳-愛別岳-お鉢巡り GPSトラック
黒岳-愛別岳-お鉢巡り GPSトラック

黒岳-愛別岳-お鉢巡り GPSトラック


  
  
黒岳-愛別岳-お鉢巡り 断面図
黒岳-愛別岳-お鉢巡り 断面図

黒岳-愛別岳-お鉢巡り 断面図


  

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1件のフィードバック

  1. hamayoさんの「あたりまえの日常」
    裏山から始まる色々な山へと続く日々の綴り、いつも楽しく拝見しています。

    学校の先生が口をすっぱくして言っていた何かの様に
    hamayoさんも何度も言ってしまう程美しい山頂の夜明けも、
    釣り竿も投げ捨てて写真を撮りまくってしまう程孤高なカタカナの名前の花も、
    揺るぎない自然の存在であるヒグマがいるということも。
    どれも自然が織りなすありがたいものなんですね。

    ご自宅の雪下ろしは僕が一手に引き受けたいところですが、
    すこしだけ「あたりまえの日常」を求める身体なので、
    お気持ちだけお受け取り下さい。笑
    押し付けがましくてすみません。

    新しい毎日はどんな時もどんな人にも来るので、
    僕もいつか山へ登ってキツネくんと出会ったり、
    甘いものを食べる為にはみあんをしたり、
    夜明けを山頂で迎えられる様になるかも知れないので、
    僕もワクワクして毎日を過ごそうと思います。

    • 雪下ろしの件、お気遣いありがとうございます。
      ベースが内地人なので、雪なんて春になったら溶ける、というのがぼくの見解です。
      太陽の力を信じてみようかと思います。

      ぼくは常々考えてることがあるのです。
      動物図鑑にもし人間が載ってたら、どういう説明がつくんだろうかと。
      それも、動物たちが集まって編纂した図鑑だったら、どんなこと書かれるんだろうかと。
      おそらく相当きびしいことを書かれるんだろうなー、とは思っています。
      好意的なのは、ツバメとハトぐらいでしょうか。

      一方で、シカやクマやキツネと同じように、人間も自然の一部だとも思っています。
      ドングリと木の実だけじゃ生きていけないので、けっこう酷いことしないと人間の世界は持たないから、動物に会ったときはできるだけ友好的な笑顔で話しかけるようにしています。
      ぼくは他人の目はあまり気にしない性質なのですが、鳥とか花とか鹿とか、もちろん熊とかから、どういう風に思われているかというのは、とても気になるのです。

      けっきょく何が言いたいかと申しますと、山とか森で、生きものに話しかけてる妙なオッサンがいても、そっとしておいて下さいということでしょうか。
      そのオッサンも、自然の一部です。

    • 山で使うからかカメラはもうボロボロです。
      ボディーが金属だった昔のカメラは、使い込んでいくとそれが味になりましたが、プラパーツの多い今のカメラはみすぼらしくなっていくばかりです。

      そうそう、こっちのブログ、バオさんがコメント一番乗りですよ。
      それを記念して、ぼくに新しいカメラを買って下さい。

      これからもよろしくおねがいいたします。

  2. はみ*んはべつに悪くないですよね?

    いや、それより、

    キツネさんには一度お会いしてみたいと思っていて、
    なんでも北の大地ではその昔
    生卵をエサに飼育していたと聞いたので、
    そんなかあいらしありさまを想像していたのですけど。。。

    びっくりしましたわあのコワイ顔!

    (ちなみにワタシの寝床は
    プロモンテさんの勝手におっきくなるやつ☆で、
    昔うちの両親が持ってた、朝になると
    ぷしゅっ~てちっさくなってるやつより全然イイので、
    とてもすきです☆)

  3. さすが姐さん、そこに反応ですか(笑)。
    *に何が入るか、ですかね。
    「う」とか「も」とかも、なかなか新鮮な響きではあります。

    キタキツネは正直ぜんぜん珍しくもナントもなくて、町の近くにもけっこう住んでます。
    イタズラ小僧なもんで、テントの前室に置いてた登山靴を夜の間に持っていかれたとか、テントの生地を破って中の食料持っていかれたとか、致命的な攻撃を仕掛けてくるので注意なのです。
    エキノコックスも恐いし。

    むむむ。
    最近はみんな勝手に大きくなるマットなのか・・・。
    ぼくのマット歴も、風呂マット→銀マット→カリマット→リッジレストと順調に出世し、そろそろ勝手にふくらむヤツかなと思ってたらまたカリマットに逆戻りです。
    なんか自分の半生をふり返っているようで物悲しいですなあ。

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