双曲線軌道の彗星みたいに

身長173cm、体重58kg。
たぶんやせ気味で、油断すると猫背になる。
そんな、林の奥で間伐されるのを待っている杉の木のようなぼくは、今日も大きな声で笑っています。
 
 
スーパーカブで圃場巡回
 
 
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冷蔵庫の電源を抜きました

 
もうじきぼくは、住みなれた北海道を離れ、福島県の喜多方という町に移ります。
18才のときに北海道へ渡り、今年で22年。
気がつけば、カンサイ人であった年数よりも、道民歴のほうが長くなっておりました。
 
 
カンサイ出身の道民ということで、そのことについては、たびたび人に聞かれたものです。
「いつかは神戸に帰るんでしょ?」。
「もう北海道に骨うずめるんだべさ?」。
たいていはこのいずれかで、ぼく自身、このさきずっと北海道に住みつづけるものとばかり思っていました。
人生というのはわからないものです。
 
 
震災がぼくの行動になにか作用をしたのか、それはわかりません。
作用は無かったと言えば、嘘になるでしょう。
遅かれ早かれ、ぼくはこちらの方へ進んでいたような気はしますが、その意志の強さを測る、秤の役割をしたとは言えると思います。
 
 
文字にすると重たく聞こえるから、言葉はいつも慎重に選ばなくちゃいけない。
誤解や解釈の違いを恐れずに言うと、消費社会とか、市場が幅を利かせてる世界とか、そういうものと少し距離を置いた暮らしができたらなと、考えています。
グッバイ・マクドナルド、グッバイ・セブンイレブン、グッバイ・ダイソー、グッバイ・イオン。
そういうこととは、ちょっと違うのだけど、ま、いいや。
それは今ここで話すことじゃない。
 
 
それからこれは、「もし出来ることなら」なのですが、暮らしの中心で農業に関わることができればいいなと、思っています。
もちろんその困難さといいましょうか、事の重大さは重々理解しています。
言うは易く行なうは難し。
その言葉の意味を体現するだけで終わるかもしれません。
だとしても、やらなくてはいけないと考えています。
どういう形であれ、農業に関わることは、ぼくにとってとても重要なことなのです。
 
 
今ここには、地図もコンパスもなくて、星を見あげて方位を知るのが精いっぱいです。
それでも、目的地の方向を見失わず、そして現在地を正確に測ることさえできれば、歩くのをやめないかぎりいつか目的地にたどり着けることを、ぼくは知っています。
そのためにはまず、足を前に出さないとね。
 
 
北海道でやり残したこと、いっぱいあります。
赤井川カルデラのヤブヤブ外輪山をスキーで踏破して輪っかを描くというのは、学生時代から温めてたプランでした。
流氷の上にテントを張って一晩すごしたかったし、小樽で言えば松倉石にも登りたかった。
三石羊羹、千秋庵のノースマン、壺屋のき花、末武のガトーオノア、もっともっと食べたかった。
樻里花のイカスミカレー、ピアットのクアトロフォルマッジオ、まほろの塩ラーメン、もう一度食べたいよ。
これだけあれば、北海道に遊びにくる口実としては十分かな。
 
 
山でお会いした方、町でお会いした方、BlogやSNSで繋がった方々ともっと遊びたかったし、一度もお会いできなかった方とはお話もしてみたかったです。
今までより、オンラインにあらわれることは少なくなるかもしれませんが、もし見かけたら、かまってやってください。
Blogは続けるつもりでいます。
 
 
そろそろ時間です。
では、ひとまず、これにて。
 
 
これからも、山にいい雪が降りますように。
町には、あまり積もりませんように。
 

点と線

 
昨年お仕事で、偶然お会いしたデザイナーさんのテキスタイルが使われたカバン、やっと見つけました。
 
 
道草という名前の模様
 
 
模様が生まれるその現場で聞いた、すぐそばにある植物のお話。
光や水や花や鳥、それに森の木々の話。
そこではクリエイティブという言葉はあまりにも安っぽくて、ぼくは頭の中で何冊も辞書のページをめくったのだけど、結局ふさわしい言葉を見つけることができずに、ただため息をつくばかりでした。
 
 
このカバンも、とても大事なものだけど、あの日あの場所であの時間をすごせたこと、それがぼくの宝物です。